日本映画
正直洋画ばかりしか観ないのだが、最近というかここ5年程は邦画も少し観るようになった。主にヤクザものとかそういうのばかりだが。たまにホラーも観る。
恋愛映画は洋画、邦画問わず全然見ないが洋画はそこそこに色々観る。邦画はアクションもミステリーも大体しょぼく見えてしまって、食わず嫌いしつつある。
ただヤクザものというか、理不尽な暴力性が描かれるものは非常に見応えがあるように感じる。何故だろうか?
例えば理不尽さというものは耐え難い。僕は理不尽に出くわすと物凄い怒りが沸き起こってしまう。しかし人は理不尽な暴力に対して無自覚に行う事がある。
理不尽な暴力とは意外と気が付かない。物理的な暴力というものは目に見えて分かりやすい。しかし言葉の暴力は分からない。当人にその気が無ければ、暴力だとすら考えない。
相手の意見、信念を否定するのは暴力か?違うと思うが、絶対とは言えない。時と場合によっては相手を屈服させる手段に成り得る。
屈服させる事を心地良いと感じる人は多いだろうか?どうだろう。
相手の主張を論破した時、多少なりとも「してやったり」感は無いだろうか。相手の意見に反論し、間違いだったと指摘した時、少しは心地よさを感じたりはしないだろうか。これは理不尽な暴力とは違うか。
対等な相手だった場合は理不尽さからは遠い。しかし一旦その関係が崩れ、相手を屈服させた場合、それからは理不尽な支配を受ける精神的関係性になりうる。
一度そうした格付けが行われると、その関係はおそらく縁が切れても続くだろう。
その関係の中に理不尽な暴力が行われないと言い切れるだろうか。